2012年4月14日土曜日

魔力のゆく年くる年

・スタッフブログなのに、
最近はヘビ屋の話しばかり書いていました。
ヘビはやっぱり魔力を持っていますから、
ヘビを話題にするととり憑かれるんですよね。
みなさんも試してみてください。

去年の夏にぼくの家の駐車場でヘビが死んでいました。
強い結界が張られたせいで、
ぼくは近付くことができず当然駐車場としても使えなくなります。
3日4日経ってぼくはやっと枯枝でヘビを動かしました。

数年前にぼくはすずめを車ではねてしまって、
それをうちの駐車場の裏の茂みに穴を掘って埋めたんですけど、
ヘビもそこの横に埋めてやりました。
すずめからしたら心穏やかに死んでられない話しかもしれませんね。

また、これはぼくが10代の話しですけど、
ペンキ屋で働いていたときに先輩が現場でヘビを見つけました。
そしてとぐろを巻いたヘビに向かって、
カワスキという鉄のヘラみたいなものを投げると、
当たり所がピンポイントだったらしくヘビは真っ二つになりました。

その後先輩は営業部に変わったんですけどまったく成績が上がらず、
家庭生活でも離婚をしていました。
まあ、ヘビとは一切関係ないかもしれないですけど、
それは誰にも分かりませんよ・・・・。
だって、ヘビが憑いていないなんて、誰が保障できます?
怖いですよねー、ゾッとしますよねー。
朝から稲川淳二風でいってみました。

・昨日はオーシャンの外にもなにやら呪力を持っていそうなものがありました。
見てくださいこの、
オカちゃんが賄いを食べてる手前の4段重ねの石を。



圧巻は上から2段目です。
縦、縦ときて、横、縦。
これは1個立てるのもかなりの魔力を必要とするのに、
4個はもはや桃源郷への目印です。

ぼくはこの塔を築くどころか、
花粉に対抗することもできず目と鼻がもげそうになったので、
すぐに店の中へ避難しました。

2012年4月13日金曜日

ヘビ屋(下の後半2/2)

「昔は子どもとかが青大将なんかを捕まえて、
持ってきたりするのがいたね。
まあそういうヘビは使えなんだけど、
せっかくきたんだからお小遣いぐらいはあげますよ。
500円とかね、ふふふ。

ここらへんで捕まるヘビで使えるのはマムシぐらいかな。
昔はハンターが定期的に持ってきたけど、
今はそういう専門の業者に注文しますよね。
もちろん生きた状態で届きますよ。

箱は作業部屋で開けます。
閉めきったところでやらないと、
どっか出てっちゃうことがありますから。

ヘビ漬けは外からの見栄えっていう部分もありますでね、
それが大きな仕事になるわけじゃないです。
生きたのを瓶に入れといてもすぐに弱ってしまうから、
維持するのも経費がかかります。
店で売れるのは、黒焼きと粉末。
粉末は時間が経って乾燥してきた黒焼きを加工しますから、
まずは黒焼きにしますね。

箱から出して糸で縛るんですよ(とぐろを巻いたような丸い形)。
咬まれたこと?ないない、一回もない。
知らない人だと怖がってシッポ掴もうとするでしょ?
そうすると、首が曲がるから手首を咬まれちゃう。
だからこう、頭のとこの、ちょっと下を掴まなきゃいけない。
やってみる?(笑)

最近は煙とか嫌がられるし、臭いもすごいよね。
窯焼きはもうできない。
ほんとは窯焼きのほうが良い品質になるんだけどね、
やっぱり焼き上がりが早いから。
でも今は業務用のレンジですよ。
時間はかかるけど、煙はないし臭いもだいぶ抑えれる。

ただ、正直なとこ輸入もんにほとんど変わってきてますね。
中国で加工したやつのがぜんぜん安いから。
うちみたいに今でも自分のところで黒焼きやってる店は、
全国でも珍しいと思いますよ。

黒焼きも粉末も、使い方は人それぞれです。
食べものいれる人もいれば、
飲み物にいれる人もいる、お茶とかね。
一回試してみたら?」

だいたいインタビューはこんなところです。
上下で短く書こうと思ったら、
色々書きたくなってしまいました。
これでほんとに完です。

2012年4月12日木曜日

ヘビ屋(下の後半1/2)

ヘビ屋のお店を客観的にレポートする。
これは課題としては割と簡単なテーマなほうでしょう。
だって「ヘビ屋ってまずなんだ?」ってとこじゃないですか。
いくらでも不気味ものが見つかりそうですからね。

でもこれはぼくが勝手に、
というかこの店を知ってる人みんなが「ヘビ屋」と呼んでいるのであって、
正確に言えばヘビ屋じゃありません。
だからといってこのお店は「漢方薬屋」です、
とも言えません。

マムシにハブの黒焼きや粉末、
スッポンの燻製、
麝香、
熊胆、
猿脳、
こういったものが商品です。

これらは名称からして漢方薬っぽいですけど、
でも「薬」とはいえないようです。
これらは滋養強壮、疲労回復、精力増大が目的になるのですけど、
実際服用してどれだけ変化があるのか人それぞれなので、
薬として公式に謳うことができない。

まさに現代のグレーゾーン。
グレーゾーンの話しはだいたいおもしろいです。
でもおもしろいなんて他人事のように言えますけど、
苦労して手に入れた材料なのに、
薬として認められないなんてなんだか損というか、
かなしいですね。

ジャングルに分け入って死ぬ思いでとってきたのに、
「これほんとに効き目あるの~?」
なんてエロじじいにケチつけられても、
「おめえの胃袋に腕突っ込んで胆嚢でも引っこ抜いてやろか?」
とは言えません。
「どこどこに効くっていうセリフを私らの稼業は言えないんですけど・・・・」

直接効き目があるという言い方ではなく、
「黒焼きはこういう人に・・・・(チラ)、
粉末はこういう人に・・・・(チラ)」
というチラ見せで暗示させるようです。

ぼくが質問を投げかけたのは店を一通り見終わったときです。
「もしぼくがヘビを持ってきたら買ってくれたりするんですか?」
店主のメガネがきらりと光りました。

2012年4月11日水曜日

女豹牙をむく

昨日の夜はフットサルチームのオーシャンズ、
初遠征、初試合となりました。
これまでの練習の成果が出てきて、
みんなの動きがシャープになってきました。

オーシャンズは男子陣よりも、女子陣のほうが多くて、
とくに今日は女子陣が活躍してました。

オーシャンズの女豹ことマイマイは、
おばあちゃんから愛と教えを受け継いでいるようで、
たまに同年代とは思えないような古風な言葉が出てきます。
今日は行きの車中で、「ホセ」という言葉が出てきました。

煮物が出来ているかをチェックするのに、
「ホセを刺してみよう」みたいな使い方がありますし、
アイスの棒で「ホセに当たりが書いてある」とも言うようです。
ぼくはそんなことは聞いたことがなく、
たぶんほとんどの人が想像するのと同じように、
ホセ・エンリケを想像しました。

でもちがいます。ホセは棒だよ、とマイマイは言います。
今日の彼女はすばらしいプレーの連発でした。
それもそのはずです。
敵チームには元ホセがいました。
マイマイは4得点決めて、相手チームのホセを見事折りました。

ちなみにこちらのチームのバスケ部のセンター並に大きいタツローは、
シュートをホセで受けて、
声にならない苦悶の顔を浮かべていました。

2012年4月10日火曜日

ヘビ屋(下の中盤)

誰もいない店内に立ってぼくが呼びかけると、
奥の暖簾をくぐって中年の男の人が出てきました。
それが店主です。

会話をしたことはありませんけど、
実家の前を店主が通るのを何度もみかけたことがあります。
店主は決まって片手にコーラを持っていました。
うちの隣に自販機があってそこに買いに行くために通っていたのです。
ファンタでもスプライトでもない、
絶対的に100%赤い缶のコカ・コーラでした。

店主が出てくるとぼくはあいさつをしてから言いました。
「実は昔からずっと気になっていて・・・・」
自分のことを名乗りましたけど、
うちの実家のことは知っていても、
ぼくのことは覚えていないようでした。

店主とは目もあったことがなかったので当然でしょう。
でもぼくはこそこそ隠れて、
不思議な店から出てきた人を興味心から見てしまうのでした。
物静かそうで、
視線はまっすぐやや下目から逸らしません。

たとえ通りがかりの女子高生のスカートをいたずらな風が煽ろうとも、
たとえ暴走族が横をローリングしていようとも、
店主は一切気をとられない人だと思います。
だいたいにおいてぼくはそういう状況になると、
ついそっちに気をとられて、
本来の「観察をする」という目的を忘れてしまい、
店主を見失うことになるのでした。

だから、店主からしたらぼくは、
「どこの馬の骨か」というほどではないにしても、
初対面みたいなものです。
ぼくは早速言いました。
「インタビューをさせてください」

店主は軽く言いました。
「お宅の家は喫茶店でしょう。
それと何にも変わらないですよ。
お宅の家はコーヒーやアイスクリームを売る、
うちはこういうものを売る、
同じ商売ですよ」

「いや、ぜんぜんちがう!!」
店主が周りのヘビ漬けやスッポンの燻製を見ながら言うので、
ぼくは思わず心の中で叫んだんですけど、
「ははあ、なるほど。そうなんですね」とうなずいた。

「だからね、ぼくが言うことをレポートにするにしても、
たぶんお宅の親ごさんが仕事のことを君に教えてきたこととね、
そんなちがいはないと思うな。
もしこれが珍しいことだと思えるなら、
ぼくの話しよりも、
客観的に見たままをレポートにすればいいじゃない。
とりあえず、お店の中を見る?
見たかったんでしょ?」

そうです、たまらなく見たかったので、
ぼくはそのお言葉に甘えることにしました。
もう一つ、ちょっと落ち着いて(ヘビに囲まれて落ち着ける訳もないですけど)
どんな質問をするか考える時間にしようと思いました。
これではレポートをとる間もなく訪問が終わってしまうので。

2012年4月9日月曜日

ヘビ屋(下の前半)

・ぼくがヘビ屋さんのドアを開いたのは、
去年の夏まっ盛りのころでした。
レポートを取るということが目的ですから、
短パンに半そでの家着じゃまずいと思いまして、
シャツにチノパンというそれなりの格好をしていきました。
どんな事態に遭遇するか分かりませんでしたし、
なにより脛をヘビに咬まれたくはありません。

小学生のころから引きつけられていた場所です
こんなに実家から近い距離なのに、
この一角だけは遠い世界の出来事のように見ていました。

待望の気持ちでガラス戸を開くと、
むわっとした熱気が顔を触る。
でもぼくを異次元に引っ張り込んだのはその熱気ではなく、
「臭い」でした。

特殊な臭いです。
焦げ臭いわけではない、
肉を焼いた臭いともちがう、
化学薬品のような刺激はない。


小学生のころヘビ屋の前を通るとき、
それを「奇妙な臭いだ」と思っていました。

その臭いはマムシの黒焼きをするときに出る臭いで、
それが店内中にしっかりこびりついています。
これまでぼくはその臭いのことを長い間忘れていました。

店内のその臭いが、
昔のときめきと不安の世界へぼくを誘います。
誰もいない店の真ん中までぼくは進む。
でも気配がある。
ずらっと並んだアルコール漬けのヘビの瓶がぼくを囲んでいます。
口を開けた猿の頭がずらっとぼくを囲んでいます。
それらが生の残り香をムワームワーと放っている。

「こんにちはー。
すいませーん」
ぼくは呼びました。

2012年4月8日日曜日

サランチョロ

・今日は「LOVE TIBET LOVE EARTH Vol.3」の日です。
チベットの現状を知ることは、
今は報道規制があって、
むずかしくなっています。
ドキュメンタリー映画は数少ないチベットの情報のだと思います。

前回に続いて、オーシャンはご飯の振る舞いをします。
スタッフみんなで愛情をこめて、おにぎりを握ります。
虹色米のおにぎりおいしいですよ。
こういうふうに協力しあえることは、いいですね。
たくさんのお客さんを歓迎しますので、
時間のある方はぜひ見に来てください。

・新鮮なパクチーがお店にやってきました。
パクチーって色んな呼び名があります。
パクチー、
コリアンダー、
サランチョロ。

アメリカではサランチョロが一般的な呼び名で、
ぼくの母親もやっぱりサランチョロでした。
そのせいもあってほかの呼び名で言われると、
イメージがつながるのに若干時間がかかります。

日本ではサランチョロの呼び名の普及率はだいぶ低そうですね。
サランチョロじゃ誰にも通じないので、
最近じゃぼくもパクチーと呼ぶことにしています。
でもたまにサランチョロも挟んでみようと思います。
4・1ぐらいで。
4パクチー、1サランチョロぐらいでいってみて、
いつしかサランチョロ覇権を狙ってみたいと思います。

コリアンダーはかわいそうですけどこれはなしにします。
でなきゃ実と葉を区別するのがまたややこしくなりそうですから。

パクチーは好き嫌いがありますよね。
ぼくは断トツ好きなほうです。
今日はタイカレーを注文されたお客さんに、
パクチーをどうするかと訪ねたところ、
「パクチー多めで」を頂きました。
グッチョイス!

おためしでない方、おためしくださりませ。
これなしじゃもの足りなくなります。
さあそれでは本日も、
サランチョイッス!