2012年2月29日水曜日

腰の入らないバターケース

良いバターケースがなかなか見つからない。
「おれはこのバターケースが好きだー!」
というようなものにはこの一年ほど探しましたけど、
いまだ出会うことがありません。

探さなければならなくなったきっかけは、
ぼくがそれまで使っていたものを落として
割ってしまったからです。
ああ悲しい。
今思い出しても悲しい。

それはそれは良いバターケースでした。
和風でモダンだったんです。
形は屋形船みたいで、
なだらかな曲線があって、
竹の葉っぱの模様が散っていました。

じゃ割ってしまって
その間どうしているかといいますと、
「帝国ホテルマーガリン」の
プラスチックの空ケースを使っています。

でもプラスチックのケースだとどうも、
硬いバターを掬うには役不足です。
ステンのナイフでバターに切りこもうとするとき、
手前に力を入れると後方がもちあがり、
後方に力を入れると手前がもちあがる。

ならば真正面からだ!といくと、
横にすっ飛んでいっちゃいます。

土台がふらついています。

しかたないから上っ面をなでるぐらいにして、
少しずつ掬うしかありません。
ぜんぜん腰が入りません。
人間の腰がほんとに入ってたら困りますけど、
やっぱりバターケースは腰の据わったものにかぎります。

パン派朝食人にとってバターケースは、
日々接するものですから、
レンガぐらいしっかりしたやつがいいですね。
サイズもレンガぐらい大きいと、
二回とかに切り分けなくてもいいし。
レンガをくり抜いたらけっこう使えそうじゃないですか。
だれかレンガをバターケースにしてる人いませんか?


牧W一心

2012年2月28日火曜日

赤いK

ぼくはオーシャンに勤める前の一年間、
(2年前のことですけど}
車をもっていませんでした。

田舎では車が必須ですけど、
ぼくは通信学生でもあるし、
学生らしくいこうと自転車でとおしていました。
その代わり自転車は「TREK]のクロスバイクで、
良いものを選んで買いましたけど。

それがオーシャンで働きはじめると、
やっぱり車は必要になります。
西尾市の街中から幡豆の海まで自転車は、
たまにならともかく、
えらいこっちゃです。

そしてとうとう自前の車を買うことになりました。
早急に、安く、というのが条件でした。
すぐに見つかったのが彼女の同僚の子の車でした。
赤い軽です。

ぼくは車にこだわりはまったくなかったんですが、
「赤……か」と躊躇しました。
なんでも来いと思いつつ、
いざ赤い車でしかも軽がくると、
むむむと考えてしまったのです。

自分の先入観と、
世間と同じ一般的な考えで、
「女の子の車じゃん」という思いが湧いてくるのです。
でも、またすぐ次にこう思いました。
「自分は先入観と一般的なことに従うのか」
こうなるともうなかなか逆らわずにはいられません。

赤の軽どうぞカモン、
となりました。
いやむしろ人生に抵抗を与えてくれて、
ありがとうと言いたい。

いいじゃないか、
チェ・ゲバラみたいじゃないか、と。
革命家の魂の色で、
しかも頭文字の「K」じゃないか、と。
(そういう強引な解釈が、
ぼくの中ではたまに行われます)

そのときそれがチェじゃなくて、
毛沢東のおっさんを連想してたら
辞めてたかも分からないですけどね。


牧ウィリアム一心

2012年2月27日月曜日

焼き菓子のモーニング

・連日でしつこいですが、
またスコーン&マフィンのお話しです。
昨日もお店にはたくさん並んで、
たくさん注文をいただきました。
うれしいかぎりです。

昨日並んでたのは、
「シナモンバナナスコーン」
「ドライフルーツとナッツのスコーン」
「ピーナッツバターとチョコチップのスコーン」
「いちごとブルーベリーのマフィン」
「ティーマサラとくるみのマフィン」
というメニューでした。

色んな種類があると、
やっぱり選ぶのも楽しいですよね。

そしてまだメニューには載せてないのですけど、
土日のモーニングで、
好きな焼き菓子が選べるセットをはじめました。
どれでもドリンクとセットでナナシャクエンです。

・お店のとなりのハーブ畑がニョキニョキしてきました。
水菜やチンゲン菜がかわいくニョキっているので、
サラダが足りなくなってくると、
走って取りに行きます。

そうです。
オーシャンでは野菜が足りなくなったら、
畑で引っこ抜いてくるのです。

もう一つ、
オーシャンではスタッフの特典として、
野菜が欲しかったら自分で引っこ抜いて
もって帰れるのです。

すごくないですか?
「欲しいときに引っこ抜く」って。
大地が保存しておいてくれるんです。
当たり前な話しですけど、
でも当たり前に思えないことです。

ぴょこっと、
かわいい水菜っ子ちゃんを抜いたり、
チンゲンくんをちょん切ったりして、
元気なお皿の上に載ってくるわけです。

これからぐんぐん伸びてくるので、
かわいいなんていう余裕もなく、
シバかれますけどね。
シバかれる前に、
芝刈りしなきゃならんですけどね。

今日はお店は休みですけど、
畑チームは外で仕事をしています。


牧一心

2012年2月26日日曜日

おいしい焼き菓子

昨日もスコーンで今日もまたスコーンかと
あきれる人もいるかもしれませんが、
やっぱりスコーンです。
大胆不敵なスコーンです。

でもそれだけじゃ忍びないので、
今日はスコーンにマフィーンを、
いやマフィンを付けます。
粉々しくて申し訳ございません。
間違えました。
こざかしくて申し訳ございません。
というより細々しくて、
でしょうか?

オーシャンの焼き菓子はこだわってます。
玉子も牛乳もバターも、
使ってません。
使ってないものづくしです。

それでも数少ない原材料でも
粉にかんしては良い物を使ってます。
オーシャンの食材の多くが地元のものですが、
小麦粉は地元の無農薬のもので、
わっぱ」さんのものを使わしてもらってます。

「おいしくてからだに良いなんて、
シンジラレナーイ!」と、
うちのスタッフのおかちゃんは言っていました。
フェミニズム的意見として貴重なコメントだったので、
ここに引用させていただくしだいです。


牧一心

2012年2月25日土曜日

季節のメニュー

オーシャンの日替わりスコーンは
ちょくちょく変わるんですけど、
最近は「シナモンバナナスコーン」を出しています。

このスコーンは
場外ホームランの会心の一撃といってもいいぐらい、
良い出来です。

スコーンの口の中でもそもそする乾燥具合と、
熱帯雨林で育ったバナナの軟らかい感触がみごとに融合して、
喉から胃にかけてエキゾチックな旅行隊が
横断するといったかんじがあります。

「隊長、あの砂丘の先に見えるのはオアシスではありませんか?」
「なに、どれどれ……。いや、オアシスではないぞ、マホメッドくん。あれは探し求めていた幻のジャングルだ。ふふふ、とうとう財宝にまで辿り着いたのだ!このラクダたちも水にありつけるぞ。さあいざゆかん」
「あっ、抜け駆けはずっこいですよ、隊長ー!」
(エキゾチックな旅行隊より)

いかがですか?
みなさんも旅行隊の一員に加わりたくありませんか。
大丈夫です、弊社におまかせください。
ここだけのお話し、400円なんです(ひっそり)。


牧一心

2012年2月24日金曜日

たくあんチーズ

きのう書いた「舌を肥やす会」ですけど、
読んでわかる通り、
この名称がそのまま目的です。
舌のセンスを鋭敏にするために、
味の極点から極点までを旅する会です。

たかしさんはすでに持参品を
発表しているのですが、
覚王山のチーズ専門店で買った
「たくあんみたいに臭いチーズ」を
持ってきます。

お店の店員さんに、
「この中でいちばん臭いチーズをくれ」
と言って出してもらったものみたいです。

「甘いはうまい」とか
「辛いはうまい」とか言いますけど、
ニッポンたるもの「くさいはうまい」
というのがたかしの信条です。

「自分を磨く」にはどんな手があるか。
真っ先に、本を読むことが考えつきます。
上司や先輩に相談をする手もあります。
つまり、
先達の誰かに頼ることです。

ぼくが中学や高校時代のとき、
「ケツモチ」という存在がかなり
ハバを利かせていたことを思い出します。

自分がトラブルや収集のつかない出来事に
巻き込まれたとき、
電話一本で助けてくれるような存在。
そういうのが「ケツモチ」です。
始末のつかないケツをぬぐってくれるわけです。
こうやって書くと、
仏様のような人みたいですね。

ともかく、「知識」というものと、
「ケツモチ」というものは、
同じようなものじゃありませんでしょうか。
結局頼らなきゃ解決できない。
自分はいつまで立っても
「お尻を拭けないベビー」になってしまいます。

それじゃイヤイヤイヤイヤダなのです。
たくあんかチーズかどっちなのだ、
という区別ぐらい自分でつけたいわけなんです。
「舌を肥やす会」はそういう会なんです。

舌を肥やすと舌足らずで力説する、
舌先三寸のぼくでした。


牧一心

2012年2月23日木曜日

山崎まかない

今月からオーシャンのスタッフ内で、
「舌を肥やす会」を行うことになりました。
月に1回というかんじで予定しています。

飲食店で大事なことはなにか?
サービス業で大事なことはなにか?
そういうことを考えるとき、
お客さんに提供するものを磨くということが、
第一に大事だと思います。

それと同じぐらいに大事なことは、
働き手が自分自身を磨いていくことでしょう。
でもこれはお客さんからしたら
磨かれていて当然ということもあるので、
磨かれていこうとする過程を語ることは、
未熟さの証明ということになってしまいます。

でもいいんです。
やっぱり過程が楽しんですよね。

今日は色んな部門を見習い中の山崎くんが、
畑部長のたかしさんのまかないご飯を
作ることになりました。

山崎くんはパスタを勉強してみたいと言うので、
じゃーやってみなよということになりました。
オーシャンでは挑戦者に門戸が開かれてます。

彼は包丁をにぎると、
にんにくを大胆に切りはじめました。
そして瓶に入った唐辛子をガバッとつかみました。
「今日はピリ辛にしてみたいですけど、
これぐらいでいいですかね?」
厨房のみんなは忙しいので、
ろくに聞きもせず「うんうん」と返事をしています。

ぼくは遠くから横目で見ていましたが、
彼はおよそ20人前のぺペロンチーノに使う量を
フライパンに投入していました。
それをきれいにお皿に盛り付けました。
とても見栄えはいいです。

そして彼らは外のテラス席に出て
食べはじめました。
すぐに、すこし開いた厨房の窓から、
「ムホン!山崎くん、うまいよ。ムホン!
すこし辛いけどうまいよ。ムホンムホン!」
という声が聞こえてきました。

身をもって体験する若手と、
それを見守る先輩の犠牲という、
演出としては申し分のない
ヒューマンドラマみたいな構図です。
「つづく…。ムホン!」
そしてエンドロールというかんじです

「舌を肥やす会」のことを書こうとしたのに、
まかない話になってしまいました。
会はおもしろくなりそうです、ふっふっふ。


牧一心