先週は玉ねぎの収穫がありました。
収穫量は家庭菜園よりは多く、
玉ねぎ専門農家の大量栽培よりは少ないです。
今ウチのガレージの中では四畳分ほどの広さで、
玉ねぎがブルーシートの上に広げられています。
パッと見何個あるのか勘定できません。
千個ぐらい?
と思って、ざっと数えてみました。
どれぐらいざっとかと言うと、
四角く一面に並んだ玉ねぎの縦と横の個数を数えただけです。
縦58個。
横66個。
これを掛けると3828個ということになります。
そんなにあるのか!?
小さいのも大きいのも隙間もあるので、
プラスマイナス千個ぐらいあるかもしれません。
どうもいい加減な計算ですみません。
ともかく、
先週はこの玉ねぎの中から小ぶりなペコロスを選び、
石窯でグリルしたものをサラダの付け合わせで出しました。
ペコロス。
小ぶりなプチオニオンのことをペコロスと呼びます。
ウィキペディアによるとペコロスという呼名は日本独自のものとなってます。
だけど由来は不明だそうです。
僕が思うにこの「ペコロス」は、
ペコロスと呼ばれる以前、
古代ギリシャのスパルタで生まれた発育の遅い子供のように、
谷底に捨てられていたのだと思います。
それがペコロスと呼ばれることによって、
「ペコロス?なんだ、かわいいじゃないか」という気持ちになり、
「かわいいから丸ごと使った料理にしよう」と。
発育の悪い玉ねぎは、
ペコロスと名付けられることによって守られた。
鹿とバンビ、
猪とうり坊、
鶏とひよこのような、
玉ねぎもそういう親子関係を築いた。
きゅうりを憶い出してください。
今スーパーに行けば小さいきゅうりがビニール袋にぎゅうぎゅう詰めにされて、
格安の値段で売られています。
そのきゅうりの商品名は「摘果きゅうり」と名付けられています。
摘果きゅうり。
悲壮な感じがありませんか。
一体誰が彼らを救いたいと思うんでしょうか。
何かもっとこう、
キュウカンバーとベイビーを掛けて、
キュウカンベビーとかにしたらどうでしょうか。
ピクルスとか糠漬けにして救ってあげようという気持ちにならないですかね。
あるいは。
ペコロスという名前が付けられたのは、
日本のどこかに玉ねぎ界でのし上がろうと考える人がいて、
その野心的な人物が小ぶりな玉ねぎの新しい市場を作るために、
かわいさ狙いを打って出た銭儲けのストーリーがあるかもしれない。
いや、やっぱり救いたい気持ちからだ。
いやいや、売ることが目的だったのだ。
いやいやいや、
ペコロスは甘くて柔らくて美味しいから、
ペコロスになったのだ。
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