2013年6月7日金曜日

私の頭の中のツルハシ

本を読んだりしてその考えを理解したと思っても、
人に話そうとするとちゃんと説明できなかったりする。
これはよくあることです。
それで、何でこういうことになってしまうか、
僕は分かってしまいました。
これは〈理解〉という言葉を間違えて使っているんです。

理解したという感覚は間違っていない。
間違えているのは理解したと思ってる内容のほうなんです。
本を読んで「ははーなるほどこういうことね」と思って、
それを人に喋る。うまく喋れない。

その「なるほど」と思ったのは内容ではなくて、
その内容が自分の中には無かった内容だったことを理解したんです。
〈内容〉を理解したのではなく、
〈今まで知らなかった内容〉を理解した。

理解すると頭が快感エナジーを放出してスッキリ感が与えられる。
そのスッキリ感が難しい内容を理解していなくても、
何となく理解したつもりにさせられる。
でもそれは勘違いだった。

自分が今まで考えたこともなかったことに触れたり、
身体では分かっていたけど言葉で説明されたりすると、
道が開拓されはじめる。
私の頭の中のツルハシが障害物を砕きはじめる。

だから本を読んだ内容を人に話そうと思っても、
うまく説明できないということになる。
なぜなら僕はその道があることに気付いただけで、
まだ歩いたことがないから。

難しい本を読んで理解できないから、
君はただ言い訳をしているだけだ、
と耳の周りでざわざわしますが。

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