2014年5月5日月曜日

お香と髭剃り

部屋でたまにお香を炊くんですけど、
その横に電動髭剃りを置いていたら匂いが染みて、
朝剃るたびにお香の良い匂いがするようになりました。
今は貰い物のナグチャンパを炊いてます。

今までは水洗いと、
定期的にハンドソープを使って洗っていたぐらいだったので、
髭剃りを「良い香りが漂う道具」だと思ったことはありませんでした。
それが最近では髭剃りがちょっとしたリラックスタイムです。

髭剃りをするとお香が立ち昇るなんて、
なんて詩的なんだろう!
これはぜひとも男性スタッフたちに勧めてあげよう。

そう思って教えてあげると、
「え?髭剃り洗浄液使ってないの?
レモンの香りとか色々あるよ」
と言われました。

そこで分かりました。
文明社会とは適材適所なのだ。
変な組み合わせの無い世界なんだ。

昭和はたぶん石鹸一個で体から食器まで洗う世界でした。
(いや、そんなのは明治・大正ぐらいか?)
ともかく、それに対して、
台所用洗剤と風呂場用洗剤と金属用洗剤とトイレ洗剤が、
それぞれ配置されていくというのがグローバリズムなんです。
僕はそう再認識しました。

パスタにはオリーブオイル、
餃子にはごま油、
お菓子には菜種油。
こんな感じの、セット思考が一般的です。

立川志の輔の落語で、
嫁から薬局の買い物に行かされた旦那の話しがありました。
上に書いたみたいに洗剤がたくさん並ぶ棚の前に立って、
“普通の洗剤”というものもありました。

その違いを薬局の店員に説明してもらうんですけど、
「普通の洗剤は結局、
台所でも風呂場でも金属でもトイレでも使える洗剤だよね?」
と問い詰めて店員を困らせるという話しでした。

だから僕は髭剃り洗浄液は買わない、
と言いたいわけでもないです。
それはもう髭剃り洗浄液なら、
ハンドソープよりきれいに洗えるのかもしれないし、
お香よりも良い香りがするかもしれないし、
そんな便利なものならちょっと使ってみたいと思いました。

だけど僕はこの、
髭剃りとお香の変な組み合わせで、
髭剃り中に良い匂いがしてきたことについ嬉しくなったんです。
「おれだけの発見」な気がして。

ということで、今日も良い気持ちで髭を剃って仕事に行きます。

子供の日です。
雨予報ですけど、できるイベントはやってます。
メダカすくいとか、
英会話でおがくず鉛筆を作るとかやってますんで、
よかったら遊びに来てください。

2 件のコメント:

  1. クロとシロ2014年5月8日 9:16

    毎回おもしろい言葉ひろうよね。楽しく拝見しています。

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  2. コメントありがとうございます!
    何よりのお褒めの言葉でうれしいです。
    またヒマがあればのぞいてください。

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