ウッドデッキに日除けシートが貼られました。
きれいな、夏の入道雲よりもさらに真っ白なシートです。
毎日海の前の職場に通いはじめて知ったことは、
街と海岸線では風の強さがまるでちがうということです。
店から一本北に入った道は住宅が並んでいますけど、
そこにいても気付かなかった風が、
海岸線に歩み出た途端帽子が飛ばされたりします。
海に面した場所は風を遮るものが何もないので、
ストレートに風が吹きぬけます。
何をするにしても風対策を立てないと突風の餌食になります。
バジルを風が強く当たる場所と、
風を遮る場所に植えたのでは後者の育ちのほうが断然良いです。
風は風単独の犯行とはかぎらず、
横殴りの雨風や、
波しぶきから生じる潮風と相まって攻撃力を倍々に高めてきます。
ウッドデッキや椅子、テーブルなどの木材は常に雨風に晒されて、
一年に一度防腐剤を塗っても劣化が激しいです。
鉄骨は半年前に錆止めと上塗り計二度塗りしたところですけど、
最近見たらもう錆びが浮かんでいました。
風による破壊は、
こういった侵食によるじわじわ型破壊と、
無神経に突っ込んでくるズカズカ型破壊の2タイプに分けることができます。
これまでズカズカ型で最も被害を被っているのは、
ウッドデッキの屋根類です。
パラソルもそうだし、
収納式のシート屋根もそうです。
風は空に満遍なく吹くものではなく、
目には映らずとも空を駆ける龍とも思わせるようなうねりで、
パラソルとかに突っ込んできます。
そうすると、パラソルを重りで固定していても飛ばされてしまう。
飛ばされないようにパラソルを鉄柵にロープで括り付けると、
今度は骨組みが折れて使い物にならなくなってしまったこともあります。
今回もこの屋根をどうするか、どうしたら風の影響を抑えれるか、
色んな案が検討されました。
そしてついにこの純白のシートが張られたのです。
このシートの写真を見て思ったかたもおられると思います、
ピンピンに伸ばして張ってるな、と。
この生地はなんとバレリーナのタイツ、
というかレオタードの素材なのです。
体操選手が激しく動き回れるように伸縮性に富んでいるのです。
ゴムのように伸びるので、
風を受けても膨らんで両脇から抜けていくようにシートを貼ってあります。
そしてゴムよりもすごいところは通気性があるところです。
細かい穴から風が抜けるのです。
反対に小雨ていどならしのげて、
水滴は落ちてこずにちょっと角度がつけば滑り落ちます。
このシート張りの作業中も
強い風が吹いているにもかかわらず、
シートはほとんど抵抗を受けずふわりと風を受け流していました。
今週は台風がくるらしいですけど、
安全策をとってシートを外すか、
そのまま張っておいてどれだけ耐久性があるのか実験をするか、
ただいま協議中です。
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