2012年2月16日木曜日

サンタカシクロース

今日はランチタイムに厨房で
仕事をしているところに、
サンタカシクロースがやってきました。

サンタカシクロースなる人物とは、
この世の現実に存在する人です。
出会える時期が年に1回とかいうような、
記念日みたいなものはありません。

冬でも小春日和でも梅雨でも、
とくに関係ありません。
ただし早寝なので、
太陽のあるうちしかサンタカシは
活動できません。

ぼくがパスタを茹でていると、
勝手口の引き戸がガランピシャンと
開きました。
サンタカシです。
サンタカシはいいことがあると、
引き戸をガランピシャンと開きます。

特大の透明なビニール袋をかついで、
にやりと笑っています。

サンタカシの姿を詳細に描くと、
まず上着にはパタゴニアの
ウィンドブレーカーを着ています。
ジーンズを長靴にたくしこみ、
多くの場合ニット帽をかぶっています。
痩せ型で、
元サッカー部のキャプテンです。

もしお店のほうで見かけたら、
ぜひ声をかけてみてください。
なにかくれるかもしれません。

ともかく今日、
サンタカシはしてやったり顔で
特大ビニール袋に「しいたけ」を一杯にして
やってきました。

「きのこをたくさん摘むと興奮するんだよ、
1回やってみるといいよ。
ほっほっほー」
サンタカシクロースのことを知らなければ、
不気味だと思われても仕方ありません。

サンタカシクロースは博愛主義者です。
子どもばかりにかぎらず、
老若熟女だれにたいしても
分けへだてがないです。

もぎとったばかりの肉厚のしいたけを、
ステーキにしておろし醤油で
食べさせてくれました。
舌鼓のパーカッションが轟き、
三河湾を望む小さなお店に
ほっほっほーと笑いがもれます。

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