2014年7月15日火曜日

干されたスペイン人

ホセ・ビセンテがうちにやって来ました。

27歳のスペイン人、ホセには日本人の彼女がいました。
いましたが、過去形となってしまいました。
二人はロンドンで出会って付合いはじめたそうです。
彼女が日本に戻ることになり、
ホセは彼女と共に神奈川県に付いて来ることにしました。

しかし日本に来てすぐ、ホセは干されました。
家から追い出されました。
何が原因かはまだ聞いてません。
彼がうちに来て日が浅いので、会話も少ないのです。
これから聞いてみようと思っています。

そして、なぜ彼が神奈川県から愛知県に移動してきたのかも
まだ知りません。
アニータから電話があったのが二週間ほど前でした。
アニータは昔からの知人で西尾市役所の外国人相談所に長く勤めています。
彼女のところにホセがやって来ました。

「日本語が喋れない、寝る場所がない、どうしていいか分からない」
という相談でした。
おまけに英語も片言です。
それにも関わらず、ホセはおしゃべりな男で、
そこにラテン系を感じさせます。

最初ホセはペルー料理のレストランに住み込みで滞在することが
決まりました。
トラブルは続くもので、
そのレストランのオーナーが急遽変わることになりました。

落ち着くまでレストランは閉店することになり、
ホセもそこで寝泊まりができなくなりました。
そこでアニータが僕に連絡をしてきたのです。
オーシャンがウーフーの受入れをしていて、
僕の家がシェアハウスになっていることを知っていたので。

「今部屋は開いていない?」とアニータから連絡があり、
その日のうちに、夜10時過ぎでしたけどアニータが
リュックを2つとスーツケースを1つ持ったホセを連れてきました。
僕はホセにシーツを二枚と枕カバーを渡して、部屋に案内しました。

翌日、ホセはオーシャンの畑仕事に出ました。
「ガーデン用のズボンとシャツを貸して欲しい」と言うので、
僕が着なくなった服を貸しました。

帰ってきたとき彼が着て行った服は泥だらけになってました。
だけど畑チームのスタッフいわく
「ウーフー至上最速の草むしりだった。
それもずっと片言の英語を喋りながら草むしりをしていた」
と言うので、僕の古着も服の道を全うしてる気がして、
彼が帰る頃には躊躇無く捨てることができそうです。

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