『赤い靴』を見ました。
バレエ映画は『ブラックスワン』以来です。
赤と黒の色が示すような痛々しさがどっちにもありますけど、
それぞれに違う怖さがあります。
『ブラックスワン』が影に隠れるストーカーに突然追いかけられて、
襲撃される怖さなら、
『赤い靴』はまぶしくて最高の場所だと思って飛び込んだら、
炎の地獄の中で火だるまになる怖さです。
『赤い靴』の登場人物はみんな情熱に突き進む人たちです。
情熱、なければ白黒人生で、
あり過ぎても燃えカスになってやっぱり白黒人生。
バレエ団のオーナーのボリスは、
ダンスをとるか恋人をとるかどっちだとペイジにこう言います。
「悲しみはいずれ消える。
人生などとるにたらん。
ひたすら踊り続けろ。
誰もできなかったほど」
プリマを夢見るペイジは決断を迫られて、
悪魔が作った赤い靴を履いたばっかりに、
不幸な結末にバレリーナジャンプで飛びおりる。
最近僕も赤い靴を買いました。
というか、ピンク色のコンバースですけど。
でもこれは安全です。
これを履いたまま死ぬのは恥ずかしい、と思いますから。
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