2013年2月11日月曜日

夜明け前のギター

何かブログのネタはありませんかと
宮本さんに聞いたら、ありました。
「今日の朝、あれはまだ夜明け前だった」
宮本さんはスティーブン・キング張りに夜の世界を語り出しました。

「そう、まだ夜明け前の暗い時間に、
不自然な音で目が覚めたんだよね。
その不自然な音というのが起きて分かったんだけど、
ギターの音だったんだ。
こんな時間にギターの音が聞こえるなんてことはないから、
もしかしたら寝ぼけてるのかなと思ったんだけどね。
でも、今度はすぐ近くでギターの弦が鳴るのが聞こえた。
いや、びっくりしたよ。
誰がいるんだ!って心の中では言ってるんだけど、
突然のことだから言葉が出てこないっていうかさ。
とにかく反射的に電気を点けてね。
するとまたギターの音が聞こえた、
と思うと部屋に置いてあるアコースティックギターの
あの穴の空いてるところから鼠が出てきたんだ。
小さい手の平に乗るほどの大きさの鼠が。
それが穴の中から出てくる拍子にギターの弦をくぐって、
「ポロローン」と鳴らすと、
押入れのちょっとだけ開いた隙間に走っていっちゃった。

その話を横で聞いていた店長の中條J子さんが言いました。
「今日は旧正月だから鼠がお達しを告げにきたのかもね。
うん、きっとそう。チュー正月だ!
今日はチュー條じゅん子のチュー正月!」

どんなミステリーの話かと思っていたら、
終わってみればミチュテリーでした。

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