僕は寿がきやのインスタントの〈みそ煮込みうどん〉が好きで、
常にストックがあります。
いちばん多いのは溶き卵を半熟状態にして食べるパターンです。
でも、具なしで付いてくる七味だけかけて食べることもあれば、
余り物の野菜を何でも入れて“ごった煮”にして食べることもある。
好きだけどめんどくさいのは、
うどんをあるていど茹でてから粉末スープを入れて、
そこにたっぷり大根おろしを加えてしばらく煮込むやり方です。
汁が大根おろしでごてごてになるぐらい入れる。
大根おろしは熱が加わると甘くなって断然うまくなる。
ここにはまだ溶き卵を加えたことはない。
これ以上ごてごてになったら見栄えが悪そうだし、
食べにくそうです。
でも、出汁巻きは大根おろしをのせるとうまいから、
相性的には絶対良いです。
今度やってみます。
ただ大根おろしをおろすのがめんどくさい。
昨日は別の視点から攻めました。
イタリアンという角度で。
みそはチーズと共に発酵食品で、味わいやコクに共通するものがある。
パスタでみそは応用が利いて使える。
そこで、パスタをうどんに置き換えてみました。
冷蔵庫にはパスタを作った残り物があった。
トマトソース、モツァレラ、プチトマト、パルミジャーノ。
まずうどんをプチトマトと共に茹でる。
麺がほどけたら粉末スープを溶かして、
トマトソースをスプーンに二匙ほどすくって入れる。
蓋をして弱火でグツグツ煮る。
ビールを飲む。
待つ。
柔らかめの麺が最近僕は好きなので標準時間よりも1分余分に煮る。
蓋を開けて溶き卵を流して(卵・トマト・チーズ=ハズレなし)、
箸を土鍋に突っ込みぐるぐる周遊させて半熟に固まったところで、
準備しといたサイコロ状のモツァレラを放り込む。
その上からパルミジャーノを擦る。
小袋の七味は使わない。
以上。
これは、作っているとき絶対うまいと想像しながら作ったんですけど、
思ったほど統一感がなかったです。
どうもトマトソースとみそスープが馴染んでいない。
モツァレラも確かにうまいけど、
どうもみそが覆い被さっている。
パルミジャーノもいまいち影に隠れている。
どうも、どうーもみそが一人屹立している。
みその覇権揺るがず、
君主国家倒れず、
クーデター失敗に帰す。
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