2013年2月2日土曜日

三谷の寿司八

昨日の夜は蒲郡にある〔寿司八〕に行ってきました。
西尾市で気兼ねなく入れる
カウンターの寿司屋を知らないので、
回らない寿司を食べれるチャンスがあるときはいつもここです。

三谷駅の向かいにあるこの店のたたずまいはといえば、
ぱっと見特に派手なところはなく、
気にしてなければ車で通り過ぎてしまいます。
ただ玄関の暖簾をくぐるときに気づくのは玄関が低いことです。
ちょっとかがんで入る。

右手にはご主人と若旦那がスタンばるカウンターがあって、
左手にはテーブル席が一つある。
左手の奥と二階には個室があるらしいが、
僕は入ったことがない。

席に着くと黒い漆塗りの、
あの何と言うんですか寿司専用カウンター、
そこを拭いてくれて金の折り紙みたいな紙を敷いてくれる。
黒い台の上に金が栄えて、
そこにあの、大根の細切りのやつ何でしたっけ、
用語をすぐに忘れてしまうんですけど、
ともかく白い大根の細切りを盛ってくれて、
脇に緑のワサビが置かれる。
そこんところに注文した色艶の良い寿司がのっかると、
やたらと豪華に見える。
カウンターの寿司屋っていいなーと気分が上がる。

僕はここで〈カウンターの寿司屋〉を覚えて、
築地とか銀座とか梅田とかの、
街の寿司屋にも行くようになったんですけど、
一人で知らない寿司屋に入るのはドキドキするから、
入るたびにいつも後悔します。

ビール二杯飲んで寿司8貫と赤出しで8000円の店もあれば、
同じ量のものを食べて3000円ていどの店もあります。
ふっかけられるわけではなく、
豪華にやってる店からこじんまりやってる店で値段がちがう。

なので、一人で寿司を食いたいだけで行くわけだから、
豪華さはほんとにどうでもいい。
こじんまりしてて緊張しない店がいい。
でも、何度も行かないとそれは分からないでしょうけど。

今『飲み食い世界一の大阪』という本を読んでますけど、
こう書いてありました。

「だからそういうことのないように、
値段が書いていない街場の鮨屋へは一見では行かない。
というより本来、飲食店は『誰かに連れて行ってもらう』こと、
あるいは『紹介してもらう』ことが一歩目なのだ。
誰かに連れて行ってもらって『いいな』と思えば、
また再度その人に連れて行ってもらうことになったり、
いつの間にかひとりであるいは今度は誰かを連れて行くことにもなる」

寿司八には僕も連れて行ってもらったのがはじめでした。
というより、カウンターの寿司屋に憧れていた僕は、
以前の職場の社長にしつこいぐらい頼んで
やっと連れて行ってもらいました。


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