2013年8月15日木曜日

帰郷する人びと

今週はカフェもピッツェリアも
定休日無しで営業しています。
お店はずっとオープンしてますけど、
スタッフは交替交替でやってます。

このお盆の時期の幡豆町はすごいです。
僕は小さい頃から西尾の市内ですけど、
市内から三〇分離れただけでも
街に漂う雰囲気の違いを感じる。

〈帰郷〉という言葉は僕にとってずっと、
街から人が減っていくほうだった。
でも、幡豆に来ると〈帰郷〉は逆に、
人が増えるほうになった。

街がそわそわしてる。
普段よりも多くの人が通りを歩いている。
僕は自転車で職場まで通う。
その途中の墓地の周りを通るとき、
線香の匂いが辺り一帯むっとするぐらい充満していて、
僕は線香の匂いが好きだから、
ちょっとゆっくりその前を通る。

墓前には十人から二十人の手を合わせる人。
こんなにたくさん
同時に墓参りをしてる人を見るのは、
たぶん小学生とか中学生の頃以来です。

何年も、
お盆は旅行に出かけるか仕事をするかで、
結局お盆が終わってから墓参りに行くことになる。
だから親戚によく怒られます。

その墓参りは〈お祈り〉というより、
〈謝り〉です。
「毎年お参りが遅くなってごめんなさい」と。

人が離れるほうの帰郷があって、
人を迎えるほうの帰郷もある。
墓参りも親戚の家にも行かずに仕事をしてるような人は、
自分が奇矯な行いをしてると思ったほうが
いいかもしれないですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿