もう夕方になると、
夏さよならー、
とでも言いたげな風が吹いてきます。
涼しい夕方。
うん、そうだ。
夏の夕暮れてからは、
外に出るだけで涼めるはずだった。
僕が小学生ぐらいの頃、
七時とか八時の、
陽が落ちる時間になると、
おばあちゃんは僕を連れて散歩に出た。
僕は西尾市内の商店街付近に住んでいて、
二〇年ぐらい前はまだ商店街が生きていた。
中学生ぐらいになって、
バタ、バタ、バタ、と一軒一軒死にはじめた。
家の商店街付近は、
年寄りばっかり住む下町で、
僕がいた中町というところには
僕を入れて十数人ぐらいの子供会があった。
今はもう子供会は無いそうです。
その通りを歩くと、
デカパン一枚で上半身裸の、
首からタオルをかけた風呂上がりのおっさんを
何人も見ることができた。
裸のおっさんたちは
団扇をあおいでいたり、
孫を連れてスイカを食べていたり、
外にパイプ椅子を引っ張り出して
缶ビールを飲んでいたりした。
なぜか?
陽が暮れると涼しかったからです。
うちのおばあさんが散歩に行きたがったのも、
涼みがてらの習慣でした。
いや、いや。これは僕が記憶を粉飾してるだけで、
ただ単にエアコンが無くて、
「外のほうがまだマシ」なレベルにあった、
とも言えますが。
どっちにしても、
涼みに外に出るなんて習慣は、
とんと聞きやせん。
外で涼む習慣に変わって、
外で涼しさを感じたら「夏さよならー」な
気分になってます。
でも、まだ夏はけっこう残ってる。
最近夕方が気持ちがいいです。
今日はスペシャルビール&ピザフェア最終日です。
名鉄沿線の人なら、
電車で来るのも楽しいです。
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