2013年9月18日水曜日

あぐらをかく

忙しいときは何かを手放さないといけない。
でも今度は、忙しくなくなったら、
手放したものを取り返しにいかないと、
ただのなまけものになってしまう。

ピッツェリアが七月にはじまりまして、
それからぼくはしばらく付きっきりになっています。
ピザ担当なので、付きっきりじゃなきゃ問題ですけど。
ただ、付きっきりだからといって、
自分の仕事の上にあぐらをかいてはいけないな、
と思いました。

何でそう思ったかというと、
最近カフェのほうで、
畑チームの宮本さんにダジャレの神が降りてきている、
と聞いたからです。

カフェのほうには朝、畑から野菜がたくさん届き、
宮本さんはナスやキュウリなどを洗いながら、
神憑ったダジャレを口走っているそうなのです。

「◯◯が面白いことを言っている」
という話しを聞いて、
「ふーんよかったね」
と思う人はきっと、
この、ぼくの居ても立っても居られない気持ちなんて
これっぽっちも分からないでしょう。
(ぼくの気持ちを分かったところで得はないですけど)

「◯◯が面白いことを言っている」
「◯◯が変なことをしてるぞ」
そういうとき、真っ先にぼくに教えて頂きたい。
回転途中のピザをウチのバーテンダーの頭に被せてでも、
ぼくは走ってかけつけたいと思います。

何でか?
何でそんなに人のことを気にしてるのか?
いや、違うんです。
ぼくは「あぐらをかいて何かをする」
ということがイヤなんだと、気付きました昨日。

あぐらをかくほどの権力を手にしていないにもかかわらず、
あぐらをかく感覚があるのは、
自分がピッツェリアで忙しくなって、
手放したものがあるからです。
手放したものが何かというと、秘密です。

でもその中の一つが、
「◯◯が面白いことを言っている」と聞いて、
その場にすぐ駆けつけたいと思う好奇心です。
他の人への好奇心。

それがぼくに新しいことや知らなかったことを
学ばせてくれたり気を晴らしてくれたものだったのに、
忙しいといって手放していた。
あーもったいない。
もったいないですよね?面白いダジャレを聞きそびれることは。

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