2012年11月20日火曜日

猫バイパス

今朝は屋根の上の物音で目を覚ましました。
僕の寝床は二階にあるんですけど、
枕元に東面の窓があります。
その窓を開けると瓦屋根があり、
ウチの猫は家に入りたいときその屋根を伝って窓まで来て、
開けてやるまでずっと鳴いています。

ともかく今朝、外から聞こえてくる物音で目が覚めました。
「ナツー、ナツー」と声が聞こえてきます。
ウチの瓦の屋根はトタンが延長されていて、
離れの物置の屋根にとどいていて、
さらにその離れからすぐ隣家の屋根にまで続いています。

トタンの屋根ですから人は上がれませんけど、
猫は便利な通行ルートとしてよく使ってます。
外を見ていると近所の猫がよく横切っていきます。

「ナツー!おいでー!」という声がすぐ近くで聞こえてきて、
僕はすぐ外の出来事だと思ってカーテンを開けたら、
目の前に猫がいました。
隣家の人は自分の家の屋根から身を乗り出して、
猫じゃらしのオモチャを垂らしてました。
家の下からはおばさんが脚立に乗って、
物干し竿に紐をくくりつけたのでおびき寄せてました。

ナツは尻尾がふさふさした白とグレーの若い猫です。
僕が窓を開けるとすぐに逃げ去って、
ウチと隣家の間に座りました。

僕は自分の家のカルカンを皿に載せて、
屋根に出ました。
でも、両サイドからの挟み撃ちをしても
猫はどっち側にも興味を示さず、
トタンの上で転がったりしてます。
大人三人がかりの誘いは効き目がありませんでした。

結局、向こうの家の人が自分の部屋に戻ると、
ナツも走って隣家の屋根に移り、
その窓に飛び込みました。

みんな家に帰って静かになると、
今度はウチの猫がそろそろと屋根に上がってきて、
窓から部屋に入りました。

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