2013年4月28日日曜日

デラックス味見

昨日からオープンした海の家では、
オーシャンの人気メニューである
「トマトココナッツカレー」がなんと、
500円で食べれます。

レモングラスやコリアンダーにクミンなど、
色んなスパイスが利いています。
それをココナッツミルクのクリーミーさと、
コクと爽やかさを併せもつトマトがバランスを取っている。

でも僕が書きたいトピックは料理ではない。
僕が書きたいのは味見のことだ。
テイスティング。
料理はどんなに手慣れてこようとも、
味見は欠かせない。

そこで僕は味見をする人のことを観察してみた。
といっても二人しかいない。
J子店長とヤーマンだ。

しばらく前にテレビで、
コーヒーのテイスティングをしている人たちを
見たことがある。

会議室のようなところで紙コップに入ったコーヒーを
そのまま飲むのではなく、
スプーンですくって口に当てると、
「フュッ!」と勢いよく吸う方法を取っていた。
要はその飲み方が少ない量で、
正確な味が計れるということなのだろう。

アイスクリームの[ベン&ジェリーズ]の
テイスティング係の人の仕事をテレビで見たこともある。
毎日何十種類も新商品の試食をしているらしい。
その試食の方法は、
紙コップに入ったものを小さなスプーンで食べて、
また別の紙コップに吐き出していた。
それを全部食べていたらデブになってしまうらしい。

彼らは少ない量から、
多くの情報を得るということだ。

これをオーシャンに当てはめてみよう。
僕は作ったものをJ子店長に味見をしてもらう。
そういうときJ子さんはスプーンにすくったものを
全部口に入れるわけではなく、
すすっと一吸いしただけで何が足りないのか
言い当てることができる。

それが僕の場合、
スープを作ったとしても、
味を認識するのに大さじ一杯飲んでみてもまだ分からず、
二杯、三杯と飲んでやっと調整していける。
まだまだ修行が足りないな、と反省する。

では、ヤーマンの場合はどうか。
彼はカレーの仕込みで味見をするときどうするかというと、
まずご飯茶碗を用意して、
しゃもじでご飯を並盛りに盛る。
そこにレードル一杯分のカレーをどばっとかけたら、
手にした大きなスプーンで飯と共にかっ喰らう。
むしゃむしゃとかっ喰らう。
その後コップ一杯の水を飲み干して、
またむしゃむしゃとかっ喰らう。
それはもはや味見のレベルではない。
味見というか、それはもう「飯」である。

そうしてかなりのレベルの味見を経て、
できたカレーです。
ビールと一緒でも合います。

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