2013年9月6日金曜日

微笑み交流

言葉があんまり通じない国では
会話が出来ない分、
視線とか表情のやり取りが多くなります。
異文化の人たちですから、
“ほくは敵ではない”ということを伝達したい。

だいたいは、
相手がよっぽど不機嫌でなければ、
自然に受け止めてくれる。
ニコリと微笑めば、
相手も微笑み返してくれる。

だからといって、
いやだからこそ、
相手がカワイイ女の子であっても
カッコイイ男であっても、
“あ、あの人は自分に興味があるのかも”
なんて浮かれてはいけない。

一回目の微笑み交流に成功したなら、
二回目の微笑み交流の確率は
50%に半減すると思ったほうがいい。
三回目なんかになるとまた更に半減する。
倍倍ゲームで半減です。

相手が異性ならまだいいです。
たとえば、海外旅行で淋しいからって
女の子に何度も微笑んでいたら、
“何この人?気持ち悪いわ”
と無視されるでしょう。

しかし実は、気を付けないといけないのは同性です。
夜に一人レストランで一杯やって帰る場面を
想像してみてください。
ビアプリーズとウェイターに注文して
ニコリと微笑む。
ウェイターもニコリと返してくれる。
ニコリニコリというやり取りが二回三回と続く。

倍倍ゲームです。
しかしこっちの倍々ゲームは50%増減のほうです。
最初にウェイターが気さくに腕を叩いてきてニコッ、
次に親しく尻を叩かれてニコッ、
三度目に肩を組まれてニコッとした後、
あなたはその勢いで筋肉質のウェイターに
唇を奪われることでしょう。

“海外において淋しいからって、
笑顔の安売りは禁物である”

と、ナポリのピッツェリアで
ピチピチの半ズボンにシャツの
男らしい店員に微笑まれて、
ぼくは危機感を募らせました。

2 件のコメント:

  1. 僕はナポリからアップしたこの文字の塊に苦笑です、、、今から編集します!

    返信削除