2012年6月14日木曜日

すり切りパフェ

・みんな研修旅行から帰ってきて、
新鮮な気持ちになれたり、
刺激を受けたりしてきたと思います。
ただ、こういうことは後付けで何とでも言えます。
記憶は本人のファンタジー次第ですから。

ぼくは、勉強に燃える研修旅行っていうのは嫌ですけど、
ゆっくりくつろぐ旅行っていうのも好きではないです。
それに気軽に楽しむ遊び中心の旅行もキライですし、
充電とか発散とかをしにいく旅行も嫌です。
ぼくは旅行が好きではないほうだと思ってます。

旅行の価値が減って、
旅行に行く人は時代遅れだ、
みたいな風潮ができることはあるんでしょうか。

旅行に代わる価値のあるものも、
旅行が時代遅れになることも、
どっちも起こりそうになさそうです。
「旅行」はなかなかその座を他に渡さない。
そんな感じがあります。

テレビとか本や映画なんかのメディアの経験を語る人と、
旅行で見てきた生身の経験を語る人とでは、
なにをさしおいても話しの面白さがちがう。

・オーシャンにはヤーマンという変態がいる。
彼は変態に加えて、とてつもなく不器っちょです。
こないだ彼はパフェを作ってみなさいと、見せ場が与えられた。

「まかしてください」彼は胸を叩いた。
出来たパフェは、ガラスの器にすり切り一杯だった。
たしかパフェの醍醐味は、アルプスのように盛られた
あの高さ&急転直下の斜面だったはずだ。
それがヤーマンのパフェはガラスの器にすり切り一杯。
日本酒をグラスにすり切りで注いでくれと言う酔っぱらいスタイル。
イチゴが悪酔いでもしたみたいに真横にノビている。

つまり、ここで得られる教訓は、
生身の経験がないとパフェですら平坦になる、ということ。
パフェも旅行も、
すり切りではなく3Dってとこが楽しさでしたね。

0 件のコメント:

コメントを投稿