2012年10月18日木曜日

タオと下

昨日は朝から宮本さんが、
栗といただき物のしじみを洗っていました。
「今日は男っぽい仕事をしてるでしょ?」
と言うので、
僕は港のお婆さんと山のお婆さんしか出てこなかったので、
海山の幸を洗うことのどこが男っぽいのかと思い、
「お婆さんっぽいけど」と言いました。
「だって栗はもうそのまま名称的に、クリでしょ?
それに貝だって形状がほら、女性的でしょ?
これを洗う作業は男の仕事そのものじゃないか。
見た目だけにとらわれてはダメなのさ」
と悟りを開いたように言いました。

『老子』にこんな言葉がありました。
「とらえにくくておぼろげではあるが、
そのなかには象(かたち)がひそむ。
おぼろげであり、とらえにくいが、
そのなかに物(実態)がある。
影のようで薄暗いが、そのなかに精(ちから)がある」

宮本さんの性(ちから)はとどまることを知りません。
タオと下は紙一重です。

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