2012年10月23日火曜日

50/50の確率はノットバッド

昨日は『50/50』を見ました。
27歳の青年がガンを宣告されて、
生きれる確立が五分五分だと言われる話しです。
こんなドラマチック過ぎる設定は、
死ぬにしても生きるにしても、
なんとなく話しの展開を想像してしまいます。

絶望に暮れる青年、
助けようとする周りの人たち、
浮気をして別れる彼女、
いつも支えになる親友。

こういう大変に決まっている物語は、
「またこういうパターンか!」
となりやすいです。
でも『50/50』は深刻なところと、
深刻なことをネタにするところが合わさって面白かったです。

自分の弱味をオープンにして相手に話す、
というのもそういう部分でした。
女好きの親友が気晴らしにクラブに連れて行くんですけど、
そこで主人公にガンを武器にしてナンパをけしかけます。
「やーこんにちは、ノリノリな音楽だね。
おれ実はガンなんだけど。どうかな遊ばないかい?」
最初は失敗するんですけど、
タイミングが合うと弱味だった部分が逆に効いて、
主人公はナンパに成功します。

それで主人公は憂鬱を晴らせたかというと、
全然晴らせないわけなんですけど、
でも自分が一番悩んでいることを言い触らしたことで、
それまではありえなかった状況まで行くことができました。

人に言いたくないことを言うと、
普段の自分には起こりえないような場面がやってくることを、
僕も少ないですけど経験があります。
ナンパではないですけど、
営業をやっていたときにそういうことがたまにありました。

仕事が取れないときにヤケクソになって、
仕入れ値を言ってしまうとか、
ほんとは営業なんか来たくなかったんですでも外回りだから、
とか言って仲良くなったりすることがありました。
深刻じゃないときに言ったらすぐに見透かされて、
追い返されたりもしましたけど。

50/50の言葉で迫るよりも、
どっちつかずの大人な会話をしたほうが楽です。
ただたまにショック療法的に50/50で相手に迫るのも、
自分自身を新鮮な場所に運ぶきっかけになりそうです。

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