2013年11月13日水曜日

三分待て工法

僕はシリアルが好きで、
特に[フルーツループス]というカラフルでジャンキーな
ドーナッツ型のシリアルは、
アメリカに行くとだいたい何箱か買って家にストックしときます。

このジャンクフードは日本で買うと高いので、
わざわざ買いません。
日本ではいつもシリアルはグラノラが家にあります。
このグラノラにしてもフルーツループスにしても、
牛乳をかけてどれぐらい浸しとくかで美味しさが決まります。

僕のグラノラ率はカルビーが高いですけど、
これは牛乳をかけてすぐ食べると危険です。
グラノラの中には麦やナッツ、ドライフルーツが入ってますけど、
これらが切り立った岩石のように固まっていて、
お椀からすくうのもまるで土木工事のような気持ちになります。

シャベルカーで大きい岩石から順番に取り除いていくことになります。
ほんとは細かくバラバラの
掘りやすい土砂からすくっていきたいんですけど、
でも必ず岩石にぶつかるので、
まず大きな岩石を始末しないと安心して工事が進めません。

なぜなら僕はその岩石の扱いで何度も失敗したからです。
というのはこうです。
まずスプーンで土砂を選り分けて岩石をすくう。
(このとき腕の第一関節を固定して、
シャベルカーのようにしてすくうと
本格的な土木工事の気分が味わえる)

そして岩石を噛み砕く。
硬いです。
中から尖ったアーモンドやオートミールが口の中で
剣山のようになって口蓋や歯茎を刺します。
しかも抜こうと思っても、
ドライフルーツが上歯と下歯を接着剤のような働きで固めて、
口が一瞬開かなくなりグラノラの味どうのより恐怖を先に味わいます。

無理やりアゴの力で引き離しても、
ドライフルーツは上か下どっちかにくっついたままだし、
アーモンドやオートミールは依然凶器のままだし、
このとき口の中にあるのは奥歯でも前歯でも入れ歯でもありません。
修羅歯だけです。

僕が十数年も付き合っていた
この難工事が解決されたのは最近のことです。
それは別に新しい工法じゃありません。
例の「三分待て工法」です。
牛乳を浸して三分待つ。

この工法はグラノラ類全般に有効ですけど、
フルーツループに適用するとグダグダにへたって、
うまくもなんともなくなるので、
気を付けてください。

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