昨日から「SADAOYA展」がはじまりました。
サダオさんは元々西三河を中心に、
大工をしながら自分の流木作品を製作していました。
そこから屋久島に引っ越したのが丁度一年前です。
静かな場所で、
きっと黙々と作品を作っているんだろうな、
と思っていたら、
まったくそんな時間はないそうです。
去年、土地だけ確保した状態で屋久島に渡って、
まずはじめたところは住居作りからです。
近くに一間借りをして、
工具を収納する小屋を作ってから、
その後で寝床となる小屋を作った。
いきなり大きな家は作れないから小屋を建てる。
今は四棟建ったそうで、
たぶんこれからそれを連結していくんだと思います。
その大工仕事と平行して、
畑仕事をしている。
みかんの木を20本植えたら、
10本は鹿に食われたそうです。
でもサダオさんは近隣の仲間と共に、
手負いの鹿を見つけて、
それを川で解体して食べたそうだから、
やったりやられたりです。
余った肉は冷蔵したり干したりして、
しばらくは食べ物に困らなくなった。
こないだブログに
〈足りてる快感〉のことを書きましたけど、
もしかするとサダオさんもこの鹿肉によって、
〈足りてる快感〉を味わったのじゃないか?と思いました。
〈足りてる快感〉はストックができることによって、
日常の義務から少し解き放たれる快感かもしれないです。
たとえば仕事をサボっている営業マンは、
「サボっていても大丈夫」
という安心感があるからサボれるという人が多いです
(もちろん、仕事は取れてないけど、
自信を持ってサボっている人もいる)。
よく仕事が取れる営業マンほど自由な時間がある。
それと同じように、
鹿肉ストックがあればしばらく食べ物の心配はなくなる。
そこで毎日食糧を確保するという日課が無くなって、
スケジュールに空白が生まれる。
その空白を自分が好きなように
埋めることができる快感が「足りてる快感」となる。
空白は自分の好きなことをしていい、
誰にも文句を言われない、
自由を感じる瞬間です。
〈足りてる快感〉は他にも要素があると思いますけど、
サダオさんのエピソードからハッとしたことでした。
今日ちょっと聞いてみようと思います。
SADAOYA展示会、
不思議なものがたくさん並んでます。
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