2013年7月6日土曜日

SADAOYA展

昨日から「SADAOYA展」がはじまりました。
サダオさんは元々西三河を中心に、
大工をしながら自分の流木作品を製作していました。
そこから屋久島に引っ越したのが丁度一年前です。

静かな場所で、
きっと黙々と作品を作っているんだろうな、
と思っていたら、
まったくそんな時間はないそうです。

去年、土地だけ確保した状態で屋久島に渡って、
まずはじめたところは住居作りからです。
近くに一間借りをして、
工具を収納する小屋を作ってから、
その後で寝床となる小屋を作った。

いきなり大きな家は作れないから小屋を建てる。
今は四棟建ったそうで、
たぶんこれからそれを連結していくんだと思います。

その大工仕事と平行して、
畑仕事をしている。
みかんの木を20本植えたら、
10本は鹿に食われたそうです。

でもサダオさんは近隣の仲間と共に、
手負いの鹿を見つけて、
それを川で解体して食べたそうだから、
やったりやられたりです。
余った肉は冷蔵したり干したりして、
しばらくは食べ物に困らなくなった。

こないだブログに
〈足りてる快感〉のことを書きましたけど、
もしかするとサダオさんもこの鹿肉によって、
〈足りてる快感〉を味わったのじゃないか?と思いました。

〈足りてる快感〉はストックができることによって、
日常の義務から少し解き放たれる快感かもしれないです。
たとえば仕事をサボっている営業マンは、
「サボっていても大丈夫」
という安心感があるからサボれるという人が多いです
(もちろん、仕事は取れてないけど、
自信を持ってサボっている人もいる)。

よく仕事が取れる営業マンほど自由な時間がある。
それと同じように、
鹿肉ストックがあればしばらく食べ物の心配はなくなる。
そこで毎日食糧を確保するという日課が無くなって、
スケジュールに空白が生まれる。

その空白を自分が好きなように
埋めることができる快感が「足りてる快感」となる。
空白は自分の好きなことをしていい、
誰にも文句を言われない、
自由を感じる瞬間です。

〈足りてる快感〉は他にも要素があると思いますけど、
サダオさんのエピソードからハッとしたことでした。
今日ちょっと聞いてみようと思います。

SADAOYA展示会、
不思議なものがたくさん並んでます。

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