2013年10月21日月曜日

無理やりモリンガ

インドのお土産といって、
モリンガという植物の実を三粒もらいました。
いや、これは種なのか?
小指の爪サイズの黒い粒に、
周りに花が乾燥して紙っぽくなった
白いフサフサ状のものがついている。

「これ食べて元気になってまたがんばって」
と言われました。
モリンガの実は健康に良いのだそうです。

いくら健康に良くても、
訳の分からない黒い変な実を食べるには勇気がいります。
しかも「ちょっと漢方っぽい味がするけどね」
と言われました。
僕は漢方系の味が苦手です。
(得意な人なんてそうそういないか)

僕が十代でまだ雑貨屋などでマジックマッシュルームが買えた頃、
その漢方系の味のものを無理やり苦しみながら食べたせいで、
それ以来、漢方=吐気になりました。

でも僕は朝のブログのネタに困っており、
二時間も椅子に座っているのに三行しか書き進めていません。
その三行とは以下の通りです。

「今日は何を書こう」
「週チュしよう(集中しようのタイプミス)」
「週一でチューをしよう(週チュで連想して思いついたフレーズ)」

以上です。
これが僕の貴重な休日の二時間です。
無意味な時間を過ごしているな、と思うでしょう。
その通りです、返す言葉もございません。
その間にどれだけ家の掃除ができただろう。

ともかく、さすがに二時間を過ぎて僕はヤバいと思いはじめた。
そこで僕はトートバッグのポケットに
素のまま放り込んだ三粒のモリンガの実の一粒を取り出して、
机の上に転がした。

「これを食べるしかない」

つまり、これを食べて無理やりネタを作るしかない、
と思ったわけです。
またです。
また「漢方系を無理やり」です。

これでますますオレは漢方系の味が嫌いになるだろう、
と思いながら机の上の黒い実に爪を立てて、
殻を割りました。
すると白い実が出てきた。
ちょっと起毛立った白い実です。

さっさと終わらせたいので口に放り込みました。
最初ちょっと苦くて、ナッツの味がします。
その後甘くなって、ナッツの味がします。
(この中間地点では、なんだイケるじゃないかと思う)
でもその後飲み込むと強い漢方系の苦味が喉に残る。
その苦味を早く水で流してしまおうと水を飲むと、
水の味がやたらと甘くなる。
口は砂糖水みたいに甘くて、でも喉の苦味は流れていかず、
しばらく(約三〇分)うっすらとした苦味が残る。
歯をギュッと噛み締めると、
モリンガがまだ奥歯に残っていてまた苦味がやってくる。
ああ、まずい。

ああ、まだ二粒モリンガがある。
テレビゲームでよく「あと一機残ってる(二機残ってる)」
とゲームオーバーまでの数を言いますけど、
これは僕にとって「まだ二機ある」という状態でもありますから、
あんまり文句も言えません。

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