2013年1月10日木曜日

悩ましいじたばた感

〈ヒマ〉も〈忙しい〉もないなと思ってきました。
ヒマだったらヒマで、
自分を忙しくしようとする。
忙しかったら忙しかったで、
ともかく忙しくなる。

ヒマをどうしたらいいかと、
いつも〈じたばた〉して考えてます。
たとえば、厨房の中を意味もなく一周したり、
しなくてもいい仕事をとにかく探してしまう。

なぜそんなに〈じたばた〉してしまうのか。
たぶん「苦痛を感じたくない」とか、
「満足感を得たい」とか無意識に思っている。

そう思ってるところ、
『脳はこんなに悩ましい』という
池谷裕二と中村うさぎの本を読んでいると、
「人はなにをしているときに幸福を感じるか」
というデータがありました。

さっそく順位を発表したいと思います。
第一位は、100点満点中90点の「セックス」でダントツです。
第二位以下は僅差で、76点が「エクササイズ」。
第三位、75点で「おしゃべり・会話」。
第四位、74点で「遊ぶ」。
第五位、73点で「歩行・散歩」と並んで、
「考えごとをしない」です。

そこで〈じたばた〉という行為を考えてみると、
第二位と第五位の両方が含まれていませんか。
自分がじたばたしたくても周囲に手にとるものがなかったり、
やることがなかったりすると、
自分のからだを動かしてしまう。
その場でスクワットをしてみたり、
アキレス腱を伸ばしたりしてみる。

そういうエクササイズのようなことをすればすっきりするし、
(スクワットはとくにすっきりしないけど)
からだが動くのにまかせていれば考えごとをしなくなる。
つまり人は〈じたばた〉しているとき幸福を得ている。

話をもどしますと、
つまり〈じたばた〉しているとき、
何も慌てることはなさそうです。
「あーじたばたしてる、どうしよう」
ではなく、
「おっと、からだがじたばたしてきたぞ。
しかしじたばたするにまかせよう。
幸福を得るためにじたばたしているのだからな」
とじたばたと向き合えば幸福感が高まるでしょうから。
だからみなさんもどうぞ、
いらない心配は抜きに〈じたばた〉してみてください。

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