2013年1月22日火曜日

暴力とコメディ

1998年公開の『ビッグ・リボウスキ』を見ました。
この映画は何で話題に登ることが少なかったんだろう、
と思うぐらい濃かったです。
登場人物が敵も味方も、とにかく濃い。

僕がこの映画のことを知ったのは
「最高の映画キャラクター100人」というランキングでです。
8位のジャック・スパロウよりも一つ上、
6位のインディー・ジョーンズよりも一つ下、
7位で『ビッグ・リボウスキ』の主人公「デュード」という
聞いたことも見たこともない人が入っていたからです。

コーエン兄弟が監督のこのサスペンス・コメディ映画は、
他の映画と同じように暴力的です。
コーエン兄弟は色んな暴力を映画にしてます。
『ノー・カントリー』が独創的で不気味な暴力なら、
『トゥルー・グリッド』は暴力のしっぺ返しという暴力で、
『バーン・アフター・リーディング』は突拍子もない暴力です。

この『ビッグ・リボウスキ』という映画の暴力は、
ひどいけど若干可愛げのある暴力です。
もちろん暴力なので痛そうなことをされて、
それを受ける人は全力ですごい苦しみの演技をします。
だけど、その暴力と演技にどこかズレたギャップがあって、
つい笑ってしまう。

引きつりながら笑いたいという人にオススメです。

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