2013年1月7日月曜日

書き初め会

一昨日オーシャンで書き初め会をやりました。
お客さんも何組か書いていかれました。
ふだんよく会う人もたまに会う人も、
身の回りの人たちが集まり筆をとりました。

ぼくは書けてません。
何もこうしたいというものがなかった。
毎年年末には翌年にやりたいことを考えてましたけど、
今年はずっと思いつかずにきました。

でも昨日DVDで『100年インタビュー 小澤征爾
〜西洋音楽と格闘した半世紀〜』
を見ていたらこういう話がありました。
インタビュアーが指揮者にとっていちばんだいじなことは
何かと聞いてそれに小澤さんはこう答えました。

「音楽を解釈して、人間が出てこないといけない」
〈悲しみ〉と言葉で書けば、
だれでもそれを〈かなしみ〉と読みますけど、
そこにこめられる内容は十人いればみんなちがう。
そういう中でどうしたら自分だけの〈悲しみ〉を出せるか、
ということが指揮者にとって大事なのだそうです。

それじゃどうしたら人は自分だけの〈悲しみ〉を得られるか。
電撃的な恋をしたこたがなかったら
恋愛映画が面白くないように、
実体験がなかったら人はその〈悲しみ〉に到達できない、
というふうなことを言ってました。

それからこういうことも言ってました。
音楽にしてもなんらかの創作には実体験からうけた感覚を
通して表現がされることで深さをもつようになる。
そしてもう一つ、他人の〈悲しみ〉を想像することも、
それと同じだけの意味がある、と。

そこでぼくも、そうだそれだと思いました。
人の悲しみや喜びを想像していない、
これが元旦のあとからずっと、
マカロニを話題にしたネタしか書けない原因だと思いました。

最近ぼーっとしてるのか、
人の話は他人の話だとして、
あんまり聞いてないかもしれないです。
正月ボケなのか?

今書き初めするならこう書こうと思います。
「他人の谷んなかを歩く」

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