好奇心一つじゃ足りません。
もう一つ勇気が必要です。
勇気があって好奇心がある、
なんだか、大人が描く子どもの理想像っぽいですね。
でもこういう理想像があるなら、
取り戻したい像、
いつかはなりたい像、
と言い換えてもよくないですか。
ぼくの場合「いつかはなりたい像」です。
小学生のころのぼくはたまらない好奇心を胸に燃やして、
ヘビ屋の前に立ちました。
でもぼくは、昔も今も臆病。
ガラス戸に興味津々でへばりついても、
Cant go in。
大人になった今、臆病さは以前健在。
その代わり大人になるにつれて、
臆病さを押し込める知恵はついてきます。
ぼくはヘビ屋に入るために、
「レポートを取る」という偽勇気を手に入れました。
思えば学生って何でもレポートにしちゃえば済むとこがありませんか?
どこかの企業の社長に会いたいときは、
「社長の人生観をレポートにしたいのですけど・・・・」
ナンバー1キャバ嬢とデートしたいときは、
「ケチな男の財布を開くテクニックを研究してるんだけど・・・・」
ヤクザの車に追突しても、
「すいません、極道の方の生態調査をしているのですが・・・・」
これで万事OKですよね。
ともかくぼくは、
レポートを取るためには仕方がない!
というところまで自分をもっていって、
やっとガラス戸を開くことができたのです。
つづく。