2012年3月4日日曜日

春の揺さぶり・パート1

・春は植物を芽吹かせますけど、
それにかぎらず人も、
動物だって、
なにかに駆り立てられるんですかね。

芽吹いて上に伸びることと、
土の中でもっと深くにいこうとする根っこ。
よく眠れる季節で、
よく涙する季節で、
よくカッカする季節です。

目がすぼむ太陽は遠くの希望で、
見えない海底は人を揺さぶる不安になって、
オーシャンの窓から見えるその二つの景色は、
気を許せば同時に心の中に飛びこんできます。

・スタッフのりょうちゃんは今日
午前6時に起きたみたいですけど、
その前日に寝たのは午後の6時半とのことでした。
問題は、前日に起きた時間です。
りょうちゃんはお昼の12時に起きたのです。
つまり1日の活動時間わずか6時間半。
赤ちゃんです、
この活動時間は。

おかちゃんは今日ニンジンの砂出しをしてました。
朝、畑から届いたニンジンを、
葉っぱ付きでサラダにするために、
ガリっとならない作業をしていたのです。
でも岡ちゃんは突然お目めから海水を流して、
ボウルの中に落としはじめました。
彼女が潤むと、
周りのみんなも理由はいざしらず、
潤んできました。
海の底で、
触れたものがあったのかもしれません。

ぼくはぼくでカッカしてて、
不機嫌を周りに散らして、
ちくしょうめとカッカカッカしてました。
豆乳ホイップをいつもの二倍の力で
かき混ぜてました。

この理由の分からないものたちには、
絶対他力の力を借りて「春のせい」にすればいいですよね。
眠気と悲しみと怒りが、
春の揺さぶりで踊らされてます。


牧W一心