2012年3月19日月曜日

ブリトー学

・昨日の「春風めぐる」は無事終わり、
お客さんもスタッフもみんな楽しめたと思います。
楽しいライブでした。

先週はライブに出かけることが多い週でした。
それも、ただのライブというだけじゃありません。
ハイエイジ・ライブなのです。

58歳のシンディ・ローパーからはじまり、
80歳の野村万作の狂言を見て、
今日の詩人のナーガさんと
シンガーの内田ボブさんはともに60ちかく。
かなり中身の濃い一週間でした。

この人たちはきっと動けなくなるまでやるんだ、
と思えました。

ある年代に達したら自由が得られる、
というんじゃなくて、
生きてる間はずっと続けていく、
という生活です。

自由を求めるために自分を拘束する、
という考え方が一般的にあります。
でも彼らは
そういう自由とは反対方向に走ってるみたいです。

何歳になっても活動を続ける人が、
自由ではないというとちがうかもしれませんけど、
「この日がきたら終わり」という設定はなさそうです。

「死ぬまで終わりのない生活」
これだけだと、
お先真っ暗なフレーズに聞こえます。
死ぬまで芋掘りとか、
死ぬまで煙突掃除とか、
一見そんな奴隷イメージが浮かびます。

でもブリトー学で考えると、
「死ぬまで終わりのない生活」 は、
真実味をもってきます。

・昨日お店ではパーティーメニューで、
「ブリトー」を出しました。
ブリトニーでもバリ島でもありません。
メキシコ料理の野菜とか豆を薄い皮で巻く、
ブリトーです。

丸い皮の上に具材をたくさん並べます。
まずチーズを載せて溶けるまでトースターに入れます。
それからサワークリームと豆を塗り、
ガーリックライスとアボカド、
自家製サルサを上からかけて野菜を散らして、
これが限界だというとこで皮を巻く。

コツは丸い皮の上に、
縦長に具材を敷くことです。
もちろん、
ラップを簡単にするためだけじゃないです。

そうすれば、
最初の一口から最後の一口まで、
ぎっしり詰まったブリトーを頬張れるからです。
ブリトーを食べ尽くすまで、
おいしさがずっと続く。
これ、「死ぬまで終わりのない生活」じゃないですか?

それなのにおいしいところを後回しにすると、
がぶっと食べようとしたときに、
ブリトーのおしりの部分からおいしい具材たちが
はみ出ちゃう。
こうなると「死ぬ前に終わってしまった生活」です。
かなりむなしいです。

どうですか、
人生設計を立てる前にブリトーを食べにきては?
残念ながらまだパーティーメニューですけどね。
オーシャンのイベントのときに食べにきてください。


牧W一心