2012年3月25日日曜日

きつい陸上に立ち向かう人々

本日の名言はこれです。
「すいません、陸上はきついのでよろしくお願いします。
という謙虚な姿勢で臨めば、水は優しく迎えてくれる」

これは少し前にブログに書いた本で、
高橋秀実の『はい、泳げません』の一節です。
作者がスイミング練習に行きたくないことから体調が悪くなって、
なんとか自分を駆り立てる言葉を発したところです。

鬼コーチがいる。
息継ぎができない。
それが原因で死ぬかもしれない。
そういう気が進まないことは、
体調が万全なときよりも、
落ちているときにこそ身を投じたほうがいいらしいです。

陸上はきついです。
作者のいう陸上は、日々、生活、社会のことです。
陸上には「だるい」「痛い」「疲れた」がはびこっております。
そして更なる苦痛が待ち受けるプールに行く。
でも実はちがうかもしれない、
苦痛があると思っていたプールに入るとがむしゃらになるし、
からだが軽くなったぞ、と作者は感じるのです。

きついところに自ら立ち向かうその意義は?
この作者にとっては、
乗り越えたときの達成感を手に入れるために、
弱点を克服して自信をつけるために。
なるほど。
しかしもう一つ、身近にこんな例がありました。
オーシャンの山崎くんは、きつい仕事に喜びを見出します。

昨日の2時ぐらいに山崎くんは、
昼ご飯行っておいでよというと、
「いや、今日は食べてきたんでいいっす」
と、愛しの皿洗いから目も離さず言いはった。
彼は11時出勤だったので、
食べてくると行ってもそれは朝ご飯に分類される。
洗い場でクロール全開。
スーパーストイック・オブザ・ヘンタイ!


牧W一心