・最近文章が書き辛いと思っていたら、
本を読んでないことに気付きました。
読んでないと、書くのが難しくなる。
疑問が湧かなくなるのか?
それとも、現状維持が苦痛でなくなるからなのか?
本は読みはじめると知らない世界が増えるから、
それに伴って疑問が湧いてくる。
読む、調べる、別のを読む、別のことを調べる。
終わりのない読書タイム。
本を読みはじめると現状維持が我慢できなくなる。
新しい知識を得るとそれを試してみたくなる、
変化が欲しくなる。
それに対して、自分の持ってる知識で満足すると、
現状に充実感が出てきて変化しようと思わなくなる。
・僕とJ子店長は餅入り巾着の巾着の部分の名称を思い出せずにいた。
お客さんに料理の説明しないといけない。
みなさんはあの〈揚げの部分〉をすぐに言えますか?
僕「なんでしたっけ、厚揚げじゃなくて。パッケージに書いてませんか?」
J子店長が放送袋を見る。「『お揚げさん』としか書いてない!」
さすがにお客さんに〈お揚げさん〉と説明するのは滑稽です。
しばらくの間、僕とJ子店長腕を組んで考えたが思い出せない。
ホールを担当中のヨッシーが厨房に戻って来て、
お客さんを待たせていたので慌てて聞いてみる。
「え!? 油揚げのことですか?」
これをただ単純な物忘れと考えていいのだろうか。
日本文化が誇るあの淡い食感の〈お揚げさん〉、
ではなくて〈油揚げ〉という食材が日常から抜け落ちてはいないか?
〈油揚げ〉に対する位置付けが現代人の中で下がってはいないか?
僕は昨日突然、油揚げのことが心配になりました。
自分とJ子店長の物忘れはぜんぜん心配してません。
油揚げの薄れた存在、それが心配です。
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