2013年3月3日日曜日

映画監督への質問

昨日は縁あって『先祖になる』の監督である、
池谷薫さんに会えました。
映画監督という職業の人に会うのははじめてで、
恐る恐る行ってきました。

僕が映画監督で思い浮かべる人物像といったら、
アメリカ人ならスティーブン・スピルバーグのようなオタクみたいな人で
(オタクか知らないですけど)、
日本人なら井筒監督みたいな強面で短気そうな人です。

飲み会場所である[こはざま]は、
西尾を代表する〈江弘殻的〉飲み屋ですけど
その店の奥にあるVIPルーム(居間)の襖を開けると、
そこにやはりいました井筒系の強面が。
その人こそ池谷薫さんでした。

僕は月曜日に『先祖になる』を見に行く予定で、
まだ映画を見てもいないのにどんな話をすればいいのか
さっぱり分からなかった。
でもせっかくの機会なのに会話もせずに帰りたくはない。

だからずっとチビチビとビールを飲んでたんですけど、
飲み会も終盤になってきたころようやく勇気を出してこう聞きました。
「映画もまだ見てないんですけど、
見るときにはどんなスタンスで挑んだらいいんでしょうか?」

何を質問するのかもよく考えずに、
「質問してもいいでしょうか?」
と言ってしまって、
無理やりひねり出した質問でしたけど、
後から自分がドキュメンタリーに対して
肩に力が入りすぎてるなと思うことになる質問でした。

それに対する池谷さんの言葉を端的に言えば、
「ドキュメンタリー映画だからといってドラマ無しではダメで、
感動が必要なんだ。それと(この映画に関して)思いっきり笑ってほしい」
ということでした。

つまり、変に重く構えないでほしいと。
ドキュメンタリー映画には重たい雰囲気や、
見終わったら議論を戦わせなければ見たことにならない空気、
みんなそういう〈まじめ〉な姿勢でなきゃダメだと思っている。
そういうものを取り払って見てほしい、ということです。

2日から名古屋駅の近くのシネマスコーレで上映がはじまりました。
22日までやっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿