2014年1月12日日曜日

石油ストーブの能力

最近石油ストーブの仕事範囲を広げてます。
やかんを載せて加湿器替わりにするというのが、
最もポミュラーな石油ストーブの仕事ですけど、
それだけに甘んじさせておくにはもったいないと思いました。

あるいは人は、石油ストーブの第一の仕事は、
暖房器具という仕事があるじゃないかと言うかもしれません。
でも実はこの暖房というのは仕事ではなく、
ただ「生きている」だけなんです。

人間だって生きれいれば温かくて、
死ねば冷たくなるわけで、
生きている人は何か仕事をしないといけません。
だからファンヒーターやハロゲンヒーターは一見、
新人類かのように見えますけど、
生物界では一つの仕事しかできないミトコンドリアと同等格です。

最近僕は朝食のパンを生のまま部屋に持ち込み。
この石油ストーブの網のところで焼いています。
たとえばフランスパンなら僕は四スライス食べますけど、
もしこれをトースターで焼いて食べようとすると、
二枚目からだんだん冷たくなってきて、
四枚目を食べようとするときにはラスクのようにガリガリになってます。

その点、ストーブの網では一枚焼いたらまた一枚載せて、
その間にバターとジャムを塗って食べているうちに二分ほどで、
丁度よくまた一枚が焼けます。
カリッとモチッとが四枚通じて食べれる。
その間網の上ではコーヒーも温まった状態です。

朝食だけじゃありません。
昨日はヒガンフグの干物と焼酎が網の上に載っていました。
まず台所で湯のみに焼酎と水を半々に入れます。
水を温めるにもガスコンロは使いません。
ストーブを遊ばせておくわけにはいきません。

皿に干物と柚子胡椒を盛って部屋で一匹炙っては
柚子胡椒をちょっとつけて食べては飲んで、
iTunesでレディオヘッドを聞きながら、
内田樹の『修行論』を読んでました。

ああ、おれはまだまだ修行不足だなーと思ってるうちに酔っ払って、
十時ぐらいに寝てしまいました。

内田樹のいう修行とは、
自分のカラダを鍛えることではなく、
未知なる潜在能力を見出すことだと言ってました。
僕は自分自身の潜在能力はまったく見出せませんけど、
ストーブの潜在能力は見出せそうです。

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